キャリアの棚卸し注意点は?
2014/07/30
①過去の栄光にとらわれないために
「キャリアの棚卸し」は、自分がこなしてきたひとつの仕事についてなるべく多くの視点から詳しく記載するものなのですが、ある程度のキャリアがある30代以上の男女がやりがちなミスがあります。それは過去の実務経験や実績に依存している点です。
面接の際の失敗によくある例ですが、自己PRを意識しすぎるあまり、転職を希望している会社の採用担当から、「辞めないで今の会社で頑張ったらどうですか?」と断られたり、転職できたとしても、新しい会社の新しいルールに染まることがなかなかできないで、職場にも馴染めないという問題が生じることがままあります。
新しい職場に入れば自分が一番後輩です。若い人たちとうまくやっていけなければ転職は失敗に終わってしまいますよね。
過去に在籍していた会社でどれだけ自在に目標を達成していた・・・としても、それは“過去の栄光”であることは間違いありません。過去の栄光ではなく、未来をもっと輝かしいものにするために転職するのですから、キャリアの棚卸しも自己の限界を客観的に謙遜に振り返るようにしたいものです。
自分の長期的なキャリア形成を成し遂げるために、“自分の最大の強みは何か?”“いま何を捨てなければならないか?!”をはっきり自分で把握するために行うのが「キャリアの棚卸し」なのです。
②終身雇用なきあとのキャリアパスとキャリアの棚卸し
また20代、30代、40代・・・と年齢が上になるにしたがって、キャリアの特徴や達成しているべき社会的な立場、年収目標、必要な実務経験や実績などは変化していくものなので、転職する・しないに関わらず、数年に一度はキャリアの棚卸しは必要であるとも言われます。終身雇用や年功序列は徐々に崩壊していき、誰もがいつ?!求職者として転職市場に放り出されるか分からない時代です。
そういう時代にどんなことが起こっても、自分の転職市場価値を高めていける人材こそが安定して成功し続けていくビジネスパーソンたりえるのです。・・・とはいっても、自分の転職市場価値を客観的に知るのはかなり大変です。
人間はどうしても自分に対する採点は甘くなりがちです。会社の規模や名刺の力なのに、仕事が出来ているのは自分ひとりの力である・・・と言う風に採点が甘い人は、いざ失業して転職市場に放り出されると、自分の転職市場価値が想像以上に低いものであることが分かっていないことが多いです。
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